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「失敗しないと成功はない」吉野彰氏、ノーベル化学賞受賞後“初講義”

 ノーベル化学賞に決まった旭化成の吉野彰名誉フェロー(71)が14日、教授を務める名城大で受賞決定後、初めて講義した。大学院生向けで、テーマは授賞理由になったリチウムイオン電池の開発の歴史。成功の前に3度、プロジェクトが実らなかった自身の経験から「失敗しないと絶対に成功はない」と説いた。

 講義では、再生可能エネルギーと蓄電池の利用が地球温暖化対策に貢献するとの期待が高いことを受け、12月の受賞記念講演で「環境問題の考え方など、私なりのメッセージを世界に発信したい」と話した。

 吉野氏は2017年に教授になり、現在は週1回の講義を受け持っている。「産業界の出身なので、教科書を使って基礎から、というような講義はできない」とし、学生と対話しながら進めるスタイルだと明かした。

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