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「日米同盟の絆」確認するシンポジウム開催 「在韓米軍撤退」も議論

 安倍晋三首相と、ドナルド・トランプ米大統領は今年5月、海上自衛隊最大の護衛艦「かが」に乗艦視察し、自衛隊と米軍将兵を激励した。世界に「日米同盟の絆」を示した快挙を受けたシンポジウム「令和外交安全保障事始め」が15日夜、NPO法人「US-Japan LINK」(田村玲子理事長)の主催で、東京・内幸町の日本記者クラブで開かれた。気になる「在韓米軍撤退」についても語られた。

 安倍首相は台風19号の対応で欠席したが、前内閣官房副長官の西村康稔経済再生相は「日米両首脳の信頼関係は深い。トランプ氏は『かが』乗艦後、『この船はいいな』と満足げだった。2人の関係がいいので日米同盟は強固で、トランプ氏は拉致問題にも熱心だ」とあいさつした。

 シンポジウムで、元自衛艦隊司令官(海将)の香田洋二氏は「日米同盟は、敗戦国・日本にとって国際社会へのパスポートだった。米国も日米同盟がなければグローバルに展開できない。日本人はもっと自信を持っていい。中国人民解放軍や中国共産党はそれを分かっている」と語った。

 笹川平和財団上席研究員の渡部恒雄氏は「ジェームズ・マティス前米国防長官は回顧録で『同盟国がいる国は成功し、いない国は弱体化する』と指摘した。これをトランプ氏に実感させるため、安倍首相の果たすべき役割は重要だ」と述べた。

 外交評論家の宮家邦彦氏は、シリアからの米軍撤退やトルコへの経済制裁発表を受けて、「暗澹(あんたん)たる気持ちだ。米国が同盟関係をこんなに粗末にするとは思わなかった。日米同盟も当然視できない」と警鐘を鳴らした。

 会場から、「在韓米軍が撤退する場合、日本は受け入れるのか?」という質問が出た。

 香田、渡部両氏とも「在韓米軍は維持すべきだ」としながら、香田氏は「いよいよというときは、米軍と意思統一し、日本の国内対策をしっかりやるべきだ」といい、渡部氏も「この(=韓国の文在寅)政権はどこへ行くか分からない。合理的でない判断をしかねない」と懸念を示した。

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