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大阪の“大人の遊び場”が様変わり! 誰もが足を運べる「新世界」 各種参加型イベント開催で若者&外国人観光客が急増

 大阪のランドマーク、通天閣の足元に広がる繁華街・新世界が大きく様変わりしている。かつては中高年男性が集う歓楽街だったが、街おこしの取り組みやレトロな風景が話題になり、女性や外国人旅行客も多く訪れる観光地に。「誰もが足を運んでくれる街にしたい」。仕掛け人の若手店主らがイメージアップに奮闘している。

 通天閣の真下、商店街の一角にある「新世界会館」。9月中旬、地元商店の店主らでつくる「新世界援隊」のメンバーらが集まり、約1カ月後のハロウィーンに向けた会議を開いた。目玉企画は、コスプレをした参加者が「インスタ映え」するスポットで写真を撮り、完成度を競い合うコンテストだ。

 「インターネット中継したら見る人が増えるんちゃう?」「拘束時間が長くなると飽きるで」。意見が飛び交う会議は2時間に及び、最後は有志で飲み会へ。「飲み会の思い付きが企画になることも多い」と土産物店の店長、南幸弥さん(34)。

 新世界は、1903年に大阪で開かれた内国勧業博覧会や、12年の初代通天閣開業を契機に開発が進んだ地域。戦後は芝居小屋やパチンコ店、ストリップ劇場などが並ぶ「大人の遊び場」として栄える一方、女性や子供の足は遠のいた。

 界援隊は約10年前に地元町会の若手経営者らが発足させた。当時を知る喫茶店オーナー、東田光喜さん(51)は「昔は治安の良くない場所という印象が強く『あそこには行くな』と言われていた。イメージを変えたかった」と振り返る。

 音楽のストリートライブや餅つき大会といったさまざまな参加型イベントを開催。ホテルや民泊施設、量販店の新規出店も追い風になり、近年は若者や外国人客が急激に増えた。

 今年8月には半世紀ぶりに地域の盆踊りイベントを復活させた。ご当地アイドルから演歌歌手まで、多様なジャンルの出演者をそろえたことで世代を超えた多くの人でにぎわった。「控えめに言うても大成功やね」。界援隊メンバーらは確かな手応えに笑顔を見せた。

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