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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】台風、地震…ダムやため池が持つ危険性 (1/2ページ)

 ふだんはダムやため池は水をたたえていて人々の心を和ませる。観光地になっているところも多い。

 だが、いったん決壊すれば、ダムや、ため池は豹変(ひょうへん)する。多くの人が巻き添えになることも多い。ダムやため池の大量の水が下流を襲うからだ。その原因には豪雨があるし、地震もある。

 2011年の東日本大震災のときの福島県・藤沼ダムでは地震でダムが決壊して大量の水が下流を襲った。長沼地区や滝地区では死者行方不明者8人、流失や全壊した家屋19棟、床上・床下浸水した家屋が55棟という被害を出し、田畑の土壌も多くが流失した。

 また、16年の熊本地震では黒川第1発電所の貯水施設が地震直後に決壊した。大量の水が下の集落を襲って、民家9戸が壊れ、2人がなくなった。

 決壊しないまでも、18年の西日本豪雨では、愛媛県にある野村ダムと鹿野川ダムの決壊を防ぐために大量の「緊急放流」が行われ、肱川(ひじかわ)が氾濫して8人の死者が出たほか、家屋3000戸が浸水被害を受けるなど大きな被害が出た。

 「緊急放流」は先週末の台風19号の神奈川・城山ダムでも、同ダムとしては初めて行われた。相模原、厚木、海老名、平塚、茅ケ崎、座間など数十万人が住む人口密集地帯での洪水が心配されて避難が始まった。幸い雨が収まったので緊急放流は4時間弱で止められたので被害はなかった。

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