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【有本香の以読制毒】子供に「天皇」を説明できますか? メディアが「即位の礼」の重要性に触れない理由 (2/2ページ)

 私たちの先人は約2000年間、この災害の多い日本列島で懸命に生き、たとえ家族を喪い、家や田畑を失っても、その都度、力強く立ち上がって国を永らえさせていた。その中心にあり続け、日本人と特別な絆を持ち続けた存在が天皇である。

 栄華を誇った藤原氏も、平家も、信長も秀吉も、日本中を焼け野原にした戦勝国・米国でさえも、天皇をなきものにすることはできなかった。

 つまり、天皇を知ることは日本を知ることであり、天皇を失うとき、それは日本が終わるときなのだ。このことを国民の大半が胸に刻んでいさえすれば、昭和天皇の写真をバーナーで焼いて、足で踏み付けて良とする公共事業など行われようはずもなかった。

 そんな迷える多くの日本人とともに、天皇について知り考えるためのテキストを、作家の百田尚樹さんと不肖私が上梓した。15日発売の『「日本国紀」の天皇論』(産経新聞出版)がそれである。

 天皇とは何か。なぜ私たちは天皇を語れなくなってしまったのか。果たして、皇統は守れるか。こうしたことを多くの資料をもとに百田さんと縦横無尽に語り合った。

 本書は、昨年11月の発売後から、たちまち65万部発行のベストセラーとなった、百田氏の日本通史『日本国紀』(幻冬舎)の副読本第2弾でもある(1巻目は『「日本国紀」の副読本』産経新聞出版刊)。

 大規模災害や隣国の軍事的脅威が次々に迫りくる国難の時代。そんないまを生き抜き、日本を未来へ残すためのヒントも盛り込んだ一冊である。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす』(産経新聞出版)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』(産経新聞出版)など多数。

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