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五輪マラソン&競歩「札幌開催」に“ホテル難民”続出危機! 夏の観光ピークで“おもてなし”懸念する声も

 2020年東京五輪のマラソンと競歩の札幌開催が確実な情勢になったことを受け、札幌市の観光関係者が歓迎する一方、受け入れ能力を懸念する声も上がっている。夏の観光シーズンまっただ中で、例年なら宿泊施設の客室の8割以上が埋まっているからだ。受け入れに向け、スタッフの拡充を想定し始めるホテルも出てきた。

 札幌市の統計によると、2018年度の市内宿泊施設数は249軒。近年は毎年増えているが、インバウンドの増加もあって昨年8月の客室稼働率は85・8%だった。7、8月は5年連続で80%を超えている。札幌観光協会の前真司イベントグループ課長は「世界中から人が来る」とホテル不足を懸念する。

 市の安田聡東京オリンピック・パラリンピック担当課長は「観光客に観戦客の人数が単純に上乗せされることはない」と予想。ただ“ホテル難民”が出ないよう動きを注視する考えだ。

 市中心部の「リッチモンドホテル札幌大通」は今年8月、90%以上の部屋が予約で埋まった。担当者は「札幌開催が決まればお客が増え、外国語対応などでオペレーションが変わる。めったに体験できることではないので楽しみだ」と話す。JR札幌駅近くの「ANAクラウンプラザホテル札幌」によると、札幌開催が報道されて以降、マラソン前日の空室問い合わせがすでに寄せられているという。

 突如浮上した「札幌五輪」に沸く現地だが、日本が誇る“おもてなし”を維持できるか、関係者も気が気でない。

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