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【国会議員が語る オリ・パラ夢舞台】横沢高徳参院議員「生きることの尊さ伝えたい」 逆境になってもあきらめず挑戦 (1/2ページ)

 横沢高徳参院議員(47、国民民主党)は、全日本モトクロス選手権にも参戦するオートバイレーサーだった。25歳だった1997年、練習中に着地に失敗して転倒し、脊椎を損傷した。約10カ月間、入院した。車いす生活を余儀なくされ、人生が一変した。

 リハビリ中の99年、車いすスキーに出合った。国内の大会で上位入賞を重ね、腕を上げたが、世界の壁は厚かった。

 当初は海外遠征もほぼ自腹で、費用の捻出に苦労した。2013年に東京五輪・パラリンピック誘致が決まり、15年のスポーツ庁発足もあり、障害者を取り巻く環境は改善された。

 「練習できる場所も増えた。欧米のレベルに近づいたが、まだ課題は山積だ。世界的な流れに乗り、健常者と障害者とが同じ競技団体としてプレーできる環境などをつくっていければいい」

 8月1日に国会に初登院した。「(10年のバンクーバーパラリンピックで)日の丸を背負う重さを感じた。国会議員となり、その時以上に、より身が引き締まった」

 議場から出てきた自民党の橋本聖子参院議員会長(現・五輪相)に「アスリートの立場からもぜひ、国会で声を上げてくださいね」と激励され、「全力でがんばります」と笑顔で応じた。

 欧米では、交通機関や宿泊施設のバリアフリーなど、すべての人々に考慮した「ユニバーサルデザイン」が行き届いているが、日本はまだだ。

 「日本のエレベーターには日本人サイズの車いすは乗れても、体の大きな外国人の車いすは入れないものもある。今後は世界基準で多様性を受け入れる街づくりが求められる。与野党の垣根を越え、課題を一つ一つ解決すべきだと感じた」

 横沢氏の視線は2020年東京五輪・パラリンピックの先を見ている。

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