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「金正恩は賢くない」北朝鮮、今どきの若者のホンネとタテマエ (1/3ページ)

 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は今年8月28日、「頼もしい青年大軍を持っているわが祖国の行く先は果てしなく洋々としている」という題名の社説を掲載した。

 当日の青年節を祝うこの社説の主張を一言で要約すると、「金正恩党委員長と体制を守り、国を発展させるのは若者の役目だ」ということだが、当の若者は冷めきっている。

  配給制度が完全に崩壊した後の北朝鮮で生まれ育ち、国家や金正恩党委員長のことを「ありがたい」と思わず、社会のことより個人の生活を大切にする若者らは「チャンマダン(市場)世代」と呼ばれている。

 表向きは国や金正恩氏に忠誠を誓っているように見えても、その実は面従腹背だ。

  (参考記事:「尊敬しろ」と強要され逆に金正恩氏を嫌悪…北朝鮮「いまどきの若者」事情

 デイリーNKは、平安南道(ピョンアンナムド)のある人民委員会(市役所)の幹部とのインタビューを行い、若者の現状について詳しく聞いた。

 それによると、若者の最大の関心は「いかにしてカネを稼ぐか」にある。エリートの条件である朝鮮労働党への入党、社会的地位の向上のためにもカネが必要であり、党や指導者への忠誠心は二の次三の次だということだ。

デイリーNKジャパン

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