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職場で見過ごされる“心の暴力” 教員暴行事件に見る、オトナ社会の異常さ (1/4ページ)

 羽交い締めにして激辛カレーを食べさせる、ロール紙の芯で尻をたたく、背中や脇腹を小突く、男性教員の車の上に乗ったり車内で飲み物をわざとこぼす……etc.

 神戸市須磨区の市立東須磨小学校の4人の教師による、20代の男性への異常な言動はもはや「いじめ」ではない。暴行である。

 それにもかかわらず「いじめ事件」として報じられていることに、とてつもない違和感と憤りを感じています。「大臣を派遣して~~」とか「教員たちのストレスが~~」などといった問題ではなく、教員たちを懲戒免職にするくらいのレベルだと思うのです。

 理由は実にシンプル。子は大人を見て育つ。子ども社会は大人社会の縮図です。子どものいじめ問題が後を絶たないだけに、今回のような暴行、傷害事件に匹敵するような行為は厳しく罰する必要がある。大人だろうと子どもだろうとダメなことはダメ。

 大人たちは言います。「子どもたちのいじめをどうにかしなきゃ」と。その前に「大人社会にはびこる、いじめという名を借りた暴力などのパワハラをどうにかせよ!」

 というわけで、今回は「日本社会に広がる異常な空気」について考えます。

 ◆「仲間外れ」「無視」「陰口」が多い日本社会

 今から3年前、子どもたちのいじめ問題について議論する「第3回いじめ問題国際シンポジウム」で、衝撃的な調査結果が公表されました。

 日本では「仲間外れ」「無視」「陰口」といった暴力を伴わないいじめの割合が高い--、という傾向があることが明かされてしまったのです(国立教育政策研究所調べ)。

 この国際シンポジウムは1996年から始まったもので10年おきに開催されています。主催は国立教育政策研究所で、シンポジウムにはスウェーデン、オーストラリア、米国、カナダ、韓国などの教育研究者らが参加し、各国のいじめ対策の在り方についての討論が行われてきました。

ITmedia ビジネスオンライン

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