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【ニッポン放送・飯田浩司のそこまで言うか!】日ごろの鍛錬が生んだ「即位礼正殿の儀」の正確無比な礼砲 (1/2ページ)

 天皇陛下が即位を宣明される「即位礼正殿の儀」が22日、皇居で行われました。私は特番でパレード「祝賀御列の儀」を中継する予定だったのですが、台風19号の対応で延期になったため、あるイベントの打ち合わせをしながらテレビで儀式を見ていました。

 陛下が「高御座」からお言葉を述べられ、安倍晋三首相の「寿詞」(よごと=お祝いの言葉)があり、万歳三唱。これに合わせて「ドーン」という礼砲の音が、有楽町のニッポン放送にも聞こえてきました。

 この礼砲と万歳三唱について、「戦前に回帰する」とか、「戦争を想起させ、祝いの場にふさわしくない」といった意見を聞きましたが、礼砲は国際慣行に従ったものです。「大音響が戦争のようだ」という指摘もありましたが、ならば運動会で使うピストルもダメなのでしょうか?

 そもそも、礼砲で放つ空砲は敵意のないことを表し、そこから儀礼の意味に転じていったそうです。「武器=戦争」というステレオタイプの思い込みも、ここまで来るとあきれてしまいます。

 さて、礼砲は「栄誉礼等及び礼砲の実施要項」という通達で定められています。3秒ないし5秒間隔、敬意を払う相手によって撃つ数は違い、国旗や元首といった最大限の敬意を表する場合で21発、そのための礼砲中隊を編成することなどが決められています。

 歴代の礼砲を担当している陸上自衛隊第一特科隊の中隊長経験者に聞いたのですが、訓練はあらゆる事態を想定し、厳しいそうです。4門の大砲から5秒間隔で放つ場合、20秒後には次弾発射です。礼砲に使う大砲は連射はできず、1発撃ったら薬莢(やっきょう)を捨て、次の弾を込めて再び発射します。

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