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台風19号による浸水被害…図書館の蔵書の大半は修復困難、貴重な資料も水没 (1/2ページ)

 台風19号による浸水は各地の図書館にも大きな影響を及ぼした。郷土史などほかにはない貴重な資料が水没し、多くの蔵書が修復困難となった所も。専門家は水に漬かっても復元できる本はあるとした上で「守りたい貴重な資料ほど、2階や棚の上に保管してほしい」と呼び掛けている。

 阿武隈川が氾濫し、市街地の大部分が浸水した福島県本宮市。1階に図書室がある中央公民館は、高さ約2メートルの自転車置き場の屋根まで水に漬かり、中に入れるようになったのは浸水から丸1日たった後だった。

 本棚の2段目までが水没し、泥は5センチほどたまった。浸水時に本棚から浮き出て散乱した本もあり、蔵書4万冊のうち1万冊以上が被害に。ここにしかない1986年8月5日の大水害を記録した資料もあった。司書の斎藤美香さん(41)は「(被害を)想像できなかった」とこぼし、貴重な資料はキッチンペーパーを挟んで乾燥させるなどして修復を試みている。

 「想定外」の事態は東京都世田谷区の東京都市大の図書館でも起きた。地上4階、地下1階の建物のうち、地下部分は天井まで水没した。書架には工学系の専門書など約9万冊があった。

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