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台風19号による浸水被害…図書館の蔵書の大半は修復困難、貴重な資料も水没 (2/2ページ)

 大学広報によると、被災から1週間後にポンプ車で排水したが、蔵書を元に戻すのは難しい。建築時の2004年には想定していない事態で、水没した原因も検証していくとしている。

 宮城県の角田市図書館。同じ建物で避難所対応をしていた事務長補佐の佐藤弘恵さん(55)は、阿武隈川が危険水位に達したとの情報をインターネットで確認した。別の職員と本棚下側にあった郷土誌や絵本など2000冊以上を2階やテーブルの上に移したが、書庫の7万冊超は手つかずに。幸い被害はなかったものの、佐藤さんは「手順を決めたマニュアルがあれば良かった」と振り返る。

 東京都立中央図書館資料保全専門員の真野節雄さん(68)は「本が水にぬれたままだと、カビが生えて駄目になるし、乾くとページ同士が板のように固まって読めなくなる、やっかいな問題がある。諦めるものは諦め、大事なものだけ少しずつ救済するしかない」と話した。

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