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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「肥」》もめごとはこやし (1/2ページ)

 2人の息子が通う学習塾には、夏と冬に、キャンプやスキーなどの野外体験を目的とした宿泊行事がある。参加条件はただ一つ。兄弟や友達同士で、同じコースに申し込んではいけないことだ。知り合いのいない環境にぽつんと一人、身を置くのは、大人だって心細いものだけど、子供たちは10人足らずのチームに振り分けられて、数日間、生活を共にする。

 合宿中にけんかや口論が起きることもあるが「それこそが学び」と塾はいう。

 長い人生の中では、誰もが人間関係で行き詰まることがある。社会に出たときに生き抜く力を育みたい-。行事を主催する「花まる学習会」(高濱正伸代表)が掲げる「もめごとはこやし」というスローガンは、私が子育てをする上で、大切な基軸の一つとなっている。

 だから、子供同士のトラブルは極力、静観するように心がけてきた。だが、小学5年の長男は最近、クラスメートとの関係をめぐって深く悩み、体調まで崩すようになってしまった。

 「肥やし」も過剰になれば、作物は育たない。親として、どんな言葉をかけたらいいか。逡巡(しゅんじゅん)していたときに、一つの記事が目にとまった。

 10月24日付の産経新聞1面に掲載された、読者コラム「朝晴れエッセー」。

 投稿者の京都市の大学生は、「世界一貧乏な大統領」と呼ばれたウルグアイのホセ・ムヒカ氏に魅了され、この夏、同国の首都モンテビデオに赴き、街の人の力を借りながら、ムヒカ氏の自宅を訪問した。