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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】北海道沖の小島が消失…日本の権益はごく小さな「島」の存亡にかかっている (1/2ページ)

 北海道のオホーツク岸にある猿払(さるふつ)村の約500メートル沖合にあった無人の小島「エサンベ鼻北小島(はなきたこじま)」が消えた。海上保安庁が9月に消失を確認したのだ。

 この島は1987年の測量では、海抜が1・4メートルあった。だが、昨年10月、地元住民が目視できないことに気付いた。波や流氷による浸食などで消失したものだと思われている。島は、小さくなったり、このように消えることは珍しくはない。

 消えた北海道の島は沿岸近くにあるから日本の領海問題に発展することは少ないが、日本でいちばん影響するのは「沖ノ鳥島」だろう。

 日本の南端にあるこの島は、まわりに島がないだけに、日本のEEZ(排他的経済水域)を広げるのに大いに役立っている。東京から1700キロ、小笠原の父島からも西へ900キロ離れている。

 この島のまわりに200海里(約370キロ)のEEZがあれば、日本の陸地全部を上回る面積が増える。漁業も資源採掘もEEZを持つ国に管轄権がある。

 この島は無人島で、ごく小さい。そのうえ、気をつけないと北海道の島のように消滅してしまう。もともと16世紀にスペイン船が発見したものだ。1933年の測量では「北露岩」の南側に海抜2・25メートルの「南露岩」があり、それ以外に海抜0・9~0・6メートルの露岩があって、合計6つの露岩が満潮時にも姿を現していた。

 だが南露岩は1938年に消失が確認された。北露岩を改称した「北小島」と「東小島」以外の4つの岩も風化と海食によって消え失せたと見られている。

 残りの島がなくなったりしたら大変だ。このため日本政府は1987年から「保全」に乗り出した。東小島と北小島の島のまわりに鋳鉄製の消波堤を作り、内部に直径50メートルのコンクリート製護岸を設置した。大きなドーナッツで小さな島を囲った滑稽な姿だ。

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