記事詳細

観光気分で気楽に禅体験! 精進料理や早朝の法要体験「宿坊と旅館の中間」 福井・永平寺町に宿泊施設

 厳しい禅修行で知られる曹洞宗大本山の永平寺がある福井県永平寺町で7月、禅文化に触れられる寺の参拝者向けの宿泊施設「柏樹関」がオープンした。気軽に精進料理や早朝の法要が体験でき、新しい観光スポットとして注目されている。

 永平寺から徒歩数分の場所にあり、外観は寺院のような和風のデザイン。同寺が建設し、運営は全国でホテル事業などを手掛ける藤田観光(東京)が担う。和洋室18室に最大72人が収容可能だ。

 志賀敏男総支配人(51)によると、コンセプトは「宿坊と旅館の中間」。以前から寺には参拝者らが泊まれる宿坊があるが、修行僧らの生活に合わせた仕様のため、料理は質素で風呂やトイレは共用。生活上の細かな作法を守る必要もあり、快適さを重視したものではないという。

 志賀総支配人は「従来の宿坊は一般客にはどうしてもハードルが高い。禅を感じながらも旅館のように快適に泊まれる宿が必要だった」と建設の経緯を話す。

 柏樹関はトイレやシャワー付きの完全個室で、1部屋は約40平方メートルと一般的な旅館と遜色ない。露天風呂付きの大浴場も設け、食事は寺監修の精進料理をベースに肉や魚、地酒なども提供する。

 宿泊者らに禅文化を体験してもらうため、寺で禅を学び認定を受けた「禅コンシェルジュ」が世話係として常駐。参拝時の案内や座禅、法要体験などをサポートする。

 藤田観光企画グループの佐藤祥平事業推進担当課長(54)によると、オープン以降宿泊客数は順調に推移し、約5%が外国人観光客という。「海外でも禅文化への関心は高い。気軽な体験施設として国内外にPRし、永平寺を訪れる人を増やしたい」と話した。基本料金は1泊2食付きが1人1万8000円(税別、2人で1室利用時)。

 煩悩と雑念多きわれら。人生初の座禅にトライしてみるのもいい。

関連ニュース