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「不自由展」河村市長の公開質問状に…大村知事「個人としての『芸術的見解』については回答を控える」

 愛知県で開催された国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」をめぐり、名古屋市の河村たかし市長が、愛知県の大村秀章知事に突き付けていた公開質問状に回答があった。最大の焦点である、昭和天皇の写真をバーナーで焼き、灰を足で踏み付けるような映像作品への見解について、大村氏は明確に答えなかった。

 河村氏は9月20日付の質問状で、前出の作品を「『日本の象徴であり日本国民統合の象徴』である天皇の肖像写真を明らかに冒涜・陵辱する暴力的なモチーフの作品」と指摘したうえで、「『芸術性』があるとお考えか。『あり』『なし』で、端的に回答されたい」と迫った。

 これに対し、大村氏は5日付の文書で、「私の個人としての『芸術的見解』については回答を控える」「公権力を行使する立場にある者には、法に従い、公正に職務を行うとの中立性が求められる。やむをえず、個人的な意見表明を行うとしても、公私の区別を明確にし、謙抑的に行われるべきだ」と回答した。

 大村氏は「表現の自由」(憲法第21条)を掲げて、前出の作品を公共の場所で、税金を投入して公開することを認めた張本人だ。有権者は、この回答で納得するのか。

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