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安倍首相「解散」発言で永田町ザワザワ…わざわざ「現時点では」と付け加えた意図は

 安倍晋三首相が6日の国会審議で、「衆院解散・総選挙」に触れたことで、与野党がザワザワしそうだ。前回2017年10月の衆院選から2年が過ぎ、「解散はいつでもある」と見るのが永田町の常識だからだ。12年衆院選での政権奪還以来、国政選挙に勝利し続けている安倍首相は「伝家の宝刀」を抜くのか。

 「今は選挙で国民に約束したこと、政策の実現に専念すべきだと考えている。現時点では(衆院解散は)考えていない」

 安倍首相は6日の衆院予算委で、こう語った。

 日本維新の会の浦野靖人議員が、閣僚2人の辞任を踏まえて、安倍首相の認識をただしたことに答弁したものだが、わざわざ「現時点では」と付け加えたあたりが怪しい。

 安倍首相は今月20日で、首相通算在任期間が単独で憲政史上最長になる。自民党総裁の任期は残り2年で、衆院議員の任期満了も約2年。「次期衆院選は『ポスト安倍』で」という選択肢もあるが、悲願である「憲法改正審議の推進」や、相次ぐ大規模災害を受けた「国土強靱(きょうじん)化の加速」、全世代が安心できる「社会保障改革」などを掲げて、勝負に出る可能性も捨てきれない。

 来年の東京五輪・パラリンピックを考えると、安倍首相が解散するタイミングは、(1)現在の臨時国会で、大嘗祭の後(2)来年の通常国会冒頭(3)東京五輪・パラリンピック後の臨時国会-などだ。

 永田町事情通は「世界経済は全体的に低迷を続けており、10月の消費税増税を受けて、わが国の景気の先行きも明るくない。与党周辺には『野党結集が進む前に勝負したい』『災害対応の大規模な補正予算を組んでやるべし』という意見はある」と語っている。

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