記事詳細

森田千葉県知事、台風直後に私用車で“お忍び視察” 「あれは自宅だ!」と見苦しい釈明 専門家「情報収集は知事の仕事ではない」 (2/2ページ)

 被害が大きかったのは県南部だったが、森田知事は自宅のある県東部に公用車で向かっていた。その理由について「東の方は、(県が)情報を取っているとのことだったので、酒々井や富里をプライベートでも、車の中でも見たいという思いだった」とし、「公用車で行くと、(地元の)市議などに足かせになる」と説明した。

 テレビドラマ「おれは男だ!」で知られる俳優出身の森田知事だが、会見では顔をしかめたり、ため息を漏らす一幕もあった。10日の日程に関する質問が立て続けに出ると、声を荒らげたり、質問をさえぎって答え始めるなど、落ち着きのなさもうかがえた。

 当時の森田知事の行動に対し、「災害における首長の取るべき行動に対する認識が甘い」と苦言を呈するのは、行政の危機管理に詳しい明治大学名誉教授の市川宏雄氏。

 「災害対策本部を立ち上げた場合、知事は責任者として県民全体のために県庁で陣頭指揮をとるのが常識的な行動だ。本来は災害対策本部に詰めているのが望ましい」という。

 私用車で“お忍び視察”していたと主張する森田知事だが、市川氏は「情報収集は知事がやることではない。知事は公人であり、私的な視察自体してはいけない。フラフラと自宅近くに行くのはかなり問題だ」と指摘した。

 森田知事が自宅に立ち寄った翌日の9月11日、停電と断水が続いていた自治体では「県の姿が見えない」という声も聞かれた。

 現在3期目の森田知事は2021年4月に任期満了を迎えるが、県内からは「辞めろコール」も噴出しかねない。

関連ニュース