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英語試験延期 今さら難関大挑戦に舵を切れない受験生が多い (3/3ページ)

 さらに、一般入試で確実に合格できる志望校を選んでいる受験生にとって、来年の2月1日から始まる私立大入試まで3か月という11月1日の段階で延期が発表されて、今から難関大挑戦に舵を切れるのかということもある。今からでは厳しいだろう。最大の被害者は受験生だ。

 今年、大学を受けた受験生だってそうだ。来年はセンター試験最後になるため入試が混乱することは必至で、浪人してもメリットは少ない。「今年のうちに大学に入っておこう」と考えた受験生が多かったため、安全志向に切り変わっている。昨年までは難関大の志願者は大きく増えていたが、今年は減少に転じていることを見ても明らかだ。

 大学、受験生、高校教員みんな被害者だ。今までの試験が「知識・技能」に偏っていたから、それを変えるというのならセンター試験で出題を変えれば済むことではないか。リスニング試験を導入した時には、センター試験のままだった。2015年に理科の基礎科目が新しく加わっても変わらなかった。

 記述式問題が増えてもセンター試験でいいだろう。そもそも新しい試験に変える必要はあったのだろうか。英語4技能重視にしても、外部英語試験なんか使わず、ライティング、スピーキングの試験をリスニング試験と同じように、センター試験に加えればよい。実施に無理があるなら、知恵を絞るべきだ。それも検討せずにいきなりの外部英語試験利用。いったい、共通テストへの改革は何のため、誰のためなのか--疑問しか残らない。

NEWSポストセブン

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