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救いようのない自己中心性…京アニ事件・青葉容疑者「どうせ死刑になる」 大量殺傷、周到に計画か

 救いようのない自己中心性。贖罪の言葉どころか投げやりともとれる言動に、遺族、関係者の憤りはいかばかりか、と案じてしまう。アニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件。殺人などの容疑で逮捕状が出ている青葉真司容疑者(41)は、スタッフが多い第1スタジオを狙い、どうせ死刑になるなどと話しているという。この男につける薬はない。

 青葉容疑者は、京都府警の任意の事情聴取に「いちばん多くの人が働いている第1スタジオを狙った。多くの負傷者を出せそうだと思ったから」と供述。大筋で容疑を認めて「どうせ死刑になる」とも話した。

 さいたま市の自宅を出発する時から事件を起こすつもりだったとの趣旨の内容も話しており、府警は、青葉容疑者が当初から明確な殺意を抱き、大量殺傷を周到に計画していたとみて調べている。

 捜査関係者によると、青葉容疑者は7月18日の事件当日、ハンマーや複数の包丁も所持。包丁は「犯行を邪魔する人がいたら襲うつもりだった」とし、ハンマーについても「ドアが閉まっていたらガラスを割って中に入ろうとした」と説明した。

 入院中の聴取は公判で任意性が争われる可能性があり、府警が聴取の可否を慎重に検討。聴取は8日に初めて実施した。勾留に耐えられる程度まで回復するのを待ち、逮捕する方針。

 青葉容疑者は全身にやけどを負って搬送されたが、皮膚移植手術を重ねて8月上旬にはほぼ命に別条がない状態になっていた。最近は体を動かすリハビリに取り組んでおり、府警などは青葉容疑者が入院する大阪府内の病院で聴取した。

 青葉容疑者は7月18日午前10時半ごろ、第1スタジオに玄関から侵入し、ガソリンをまいて火を付けた疑いが持たれている。事件では、スタジオにいた社員70人のうち36人が死亡し、33人が重軽傷を負った。

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