記事詳細

兵士と農民が大乱闘…北朝鮮「食べ物の恨み」で社会に亀裂 (1/3ページ)

 国際社会の制裁に加え、相次ぐ自然災害に苦しめられている北朝鮮。国連世界食糧計画(WFP)の報告書によると、今年の小麦、ジャガイモ、トウモロコシ、コメなどの作物の収穫量は平均以下だった。朝鮮人民軍(北朝鮮軍)は、食糧を確保するために、各地の協同農場に部隊を展開している。

 平安南道(ピョンアンナムド)のデイリーNK内部情報筋は、「道内の肅川(スクチョン)郡の協同農場には農民より兵隊の数の方が多い」状況だと伝えた。兵士たちは、農場の脱穀場や倉庫で監視に当たっており、稲刈りの現場に出て監視するケースすらあるという。

 この軍部隊では、司令官と政治委員から「今年の作況はよくないが、軍糧米は何が何でも確保しなければならない、手段を選ぶな」との指示が下された。それを受けて食料確保担当の糧食参謀は、農民が軍に納める軍糧米をちょろまかさないように、兵士を多数動員して監視に当たらせているというわけだ。

 軍は、食糧の多くを協同農場からの供給に頼っているが、凶作で収穫量が少ないので、確保を指示されたノルマを満たすために、必死になっているということだ。そうせねば、腹をすかせた兵士たちが協同農場や民家を襲撃したり、国境を超えて中国で盗みを働いたりする事態になりかねない。

 (参考記事:北朝鮮からの越境犯罪に激怒か…中国側から「悪口」放送

 しかし、あまりに強引なやり方のせいで、トラブルが続出している。

デイリーNKジャパン

関連ニュース