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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】米カリフォルニアで動き出した断層は“大地震の序章”か (1/2ページ)

 米国カリフォルニア州を南北に縦断してサンアンドレアス断層という活断層が走っている。長さが1300キロもある。同州で起きた地震はすべて、この大断層絡みなのである。

 このサンアンドレアス断層は不思議なことに、いつも動いている「クリープ断層」と、ふだんは動かなくて固着している断層とがあることが分かっている。このうち、ふだんは動かない断層だけが地震を起こすと考えられてきた。

 同州北部にあるホリスターは人口3万人あまりの小さな市だ。ここにはクリープ断層が走っていて、家も道も塀も次第にゆがんできている。その断層の動きは年に1センチほどだ。

 このクリープ断層には地震は起きない。ちなみに、ここは足の数が世界で最も多いヤスデの生息地でもある。

 一方、1906年に起きたサンフランシスコ大地震は、同じサンアンドレアス断層の北部の固着断層が起こした地震で、米国の大都市を襲った地震として最大の被害を生んだ。マグニチュード(M)は7・8だった。当時のサンフランシスコの人口40万人のうち、死者は約3000人以上、22万5000人が家を失った。この地震以後、米国でも耐震建築が広く作られるきっかけになった。

 なぜ、同じサンアンドレアス断層に、クリープ断層の部分と、ふだんは固着していてたまに地震を起こす断層があるのかは、いまだに分かっていないナゾである。

 だが、ことし7月に発生したリッジクレスト地震で情勢が変わった。

 この地震は同州南部、ロサンゼルスから北北東へ約200キロのリッジクレストで起きた。M7・1だったが、M6・4とM5・4の前震が前日からあった。M7・1は過去20年間で現地では最大規模の地震だった。

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