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博多金塊強奪事件の主犯格が波紋を呼ぶ手記発表 「宮迫博之とのツーショット写真」にも収まっていた人物 (2/2ページ)

 ある事件で投獄の身となり、服役を終えたのが30代半ば。人生をやり直そうと、建設会社を経営して軌道に乗せ、「犯罪では決して味わえない楽しさや、働く爽快感、仕事をこなしていった時の達成感」(同書)を得るが、金塊窃盗事件に関与することになる。

 宮迫とのツーショット写真は、その金塊窃盗事件の約3週間後に撮影された。野口被告は同書で「酒席をともにしたのは事実だ。(中略)高級シャンパンで乾杯をした。ただ、それだけだ」と振り返りつつ、宮迫には「『申し訳ない』という思いがいちばん強い」としている。

 最もページを割いたのが金塊事件の真相だ。福岡高裁で今年9月、野口被告の控訴審判決があり、裁判長は懲役9年の一審判決を支持したばかりだが、野口被告は納得していない。金塊の持ち去りを依頼されたことから「自ら企図して起こした事件ではない」と公判で主張してきたためだ。警察や検察の手法も厳しく批判している。

 犯罪者の主張を出版した意図はどこにあるのか。宝島社の担当者は夕刊フジの取材に「著者の主張は多分に自己弁護的ではある」としつつも、こう語る。

 「(同書では)韓国からの金密輸の実態をうかがい知ることができる上、警察の不祥事の真相など内容に一定の公益性がみられる。裁判で未解明の部分も多い。半グレと呼ばれる裏社会の住人たちの実像が伝わり、善悪を別として文芸作品としての魅力もある」

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