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世田谷一家殺害事件 現場住宅の取り壊しを遺族に打診 警視庁「老朽化で倒壊の危険性」

 2000年12月に東京都世田谷区上祖師谷の宮沢みきおさん=当時(44)=方で一家4人が殺害された事件で、警視庁が現場住宅の取り壊しを遺族側に打診したという。証拠保全のため保存されてきた建物を取り壊す理由について、警視庁は「老朽化により倒壊などの危険性がある」と説明。3D映像による建物の記録化などで捜査上の支障はないとし、遺族側と協議を続けている。

 15日付の産経新聞が報じた。現場の土地は00年3月、都が隣接の都立公園の拡張のために買収し、一家は引っ越しの猶予期間中だった同12月に殺害された。関係者によると、当時、警視庁が遺族に「証拠保全上、維持が必要」と住宅の取り壊しを延期するよう要請。遺族が都と協議し、保存が続けられてきたという。

 外壁の亀裂や屋内の雨漏りなど老朽化が進む中、警視庁で地震や台風の際に倒壊するなどして公園の利用者らが巻き込まれることへの懸念が高まり、今年3月に遺族側に取り壊しを正式に打診。6月に都の担当者も協議に加わったという。

 警視庁は遺族側に対し、建物内で犯人の指紋、DNA型など必要な証拠を集め終わり、現場の状況の捜査書類化と3D映像による記録化などを実施したと説明している。

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