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金正恩キモ入り「高級リゾート」で続発する悲劇の背景 (1/3ページ)

 金正恩党委員長が進める、北朝鮮北部の三池淵(サムジヨン)の再開発。「革命の聖地」として知られるとともに、風光明媚な景勝地でもあるが、その中心地に高級リゾート都市を建設するというメガプロジェクトだ。

 現場には多くの兵士や労働者が動員されているが、冬は氷点下20度以下まで下がる厳しい寒さに襲われ、労働環境が悪い、事故が多発しているなどと悪評が立っていて、動員を嫌がる人が多い。あまりに人が集まらないため、当局が美装工を騙して三池淵の現場に連れて行こうとしたが、それに気付いた人々はトラックから飛び降りて逃げてしまったという。最高指導者の権威を傷つけたら、どんなひどい目に遭わされるか、じゅうぶんに理解しているにもかかわらずだ。

 (参考記事:金正恩命令をほったらかし「愛の行為」にふけった北朝鮮カップルの運命

 ひどい環境を改善することなく、その責任を現場に丸投げする北朝鮮当局の体質が、貴重な人命を奪う結果となった。

 現地の情報筋によると、先月末に、平安南道(ピョンアンナムド)から突撃隊(半強制のタダ働き労働者部隊)として三池淵に派遣されていた労働者1人が、トウモロコシを満載し雲興(ウヌン)郡の白岩嶺(ペガムリョン)を走っていたトラックから転落し、崖から滑落した。

デイリーNKジャパン

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