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【国家の流儀】天皇陛下の祈りのもとに団結する国、日本 「国民祭典」に6万人、党派も超えて… (2/2ページ)

 《国会を開設して、やがて二、三の政党が対立するようになれば、その間の軋轢(あつれき)は大変苦々しいことになるだろう。(中略)政治の党派が生じて相互に敵視し、積年の恨みがだんだん深くなり、解決できないという状況の最中に、外からの攻撃が生じて国の存亡にかかわる事態が到来したら、どうするのか》(池田一貴訳『福沢諭吉の日本皇室論』島津書房)

 このような「軋轢」を緩和させる存在こそ、皇室だと、福沢は指摘しているのだ。

 《民心軋轢の惨状を呈するときにあたって、その党派論にはいささかも関係するところのない一種特別な大勢力があり、その力をもって、相争う双方を緩和し、無偏無党の立場から両者を安んじいたわって、各々が度を過ぎないように導くことは、天下無上の美事であり、人民には無上の幸福といえるだろう》

 14日から15日にかけて大嘗祭(だいじょうさい)が行われ、天皇陛下は「国安かれ民安かれ」と祈りを捧げられた。「国民統合の象徴」たる天皇陛下の祈りのもとで、いざというときは団結する国が日本なのだ、ということを再確認したいものだ。=おわり

 ■江崎道朗(えざき・みちお) 評論家。1962年、東京都生まれ。九州大学卒業後、月刊誌編集や、団体職員、国会議員政策スタッフを務め、現職。安全保障や、インテリジェンス、近現代史研究などに幅広い知見を有する。著書『日本は誰と戦ったのか』(KKベストセラーズ)で2018年、アパ日本再興大賞を受賞した。他の著書に『天皇家 百五十年の戦い』(ビジネス社)、『朝鮮戦争と日本・台湾「侵略」工作』など多数。

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