記事詳細

「天皇陛下のお客さま」として歓迎できる? 香港動乱で…習近平主席「国賓来日」に異論続出 佐藤正久前外務副大臣「もろ手を挙げて歓迎できる状況でない」 (2/3ページ)

 こうしたなか、香港駐留の中国人民解放軍の中に、本来はチベットやウイグル自治区などを担当する対テロなどの精鋭部隊のメンバーがいることが報じられている。

 香港の惨状を受け、マイク・ポンペオ米国務長官は18日、「深刻な懸念」を表明した。香港市民は1997年の香港返還に際し保障された自由を求めているだけだと指摘。「中国共産党は約束を守らなければならない」と述べ、暴力的対応を支持する中国政府を牽制(けんせい)した。

 また、米紙ニューヨーク・タイムズは17日、中国当局による新疆ウイグル自治区のイスラム教徒少数民族ウイグル族らに対する弾圧の実態が記載された中国政府の内部文書を入手したと伝えた。

 文書によれば、中国の習主席が2014年春に自治区での暴動発生を受けて現地を視察した際、非公開の場で当局者らに演説し、ウイグル族の取り締まりは「テロや分離主義との戦いだ」と位置づけ、「情け容赦は無用だ」と述べて弾圧を督励したという。

 香港の「自由民主」「人権」「法の支配」は、風前のともしびになっている。戦場と見間違えるような香港の危機的情勢は、中国の習主席が「国賓」として来日することにも影響しそうだ。

 前出の佐藤氏は「日本外交は、日米同盟を基軸として、中国との関係も高みに持っていくことが重要だ。朝鮮半島情勢を考えれば日中の連携は大切だ。習氏を国賓で招くことに意味はあるが、あくまで条件付きだ。今は、日本国民がもろ手を挙げて歓迎できる状況でもない」と語った。

関連ニュース