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「天皇陛下のお客さま」として歓迎できる? 香港動乱で…習近平主席「国賓来日」に異論続出 佐藤正久前外務副大臣「もろ手を挙げて歓迎できる状況でない」 (3/3ページ)

 国賓は「天皇陛下のお客さま」である。天皇、皇后両陛下が皇居でお出迎えする歓迎行事があり、天皇陛下との会見のほか、夜には両陛下が主催される宮中晩さん会もある。

 安倍晋三首相は今年6月、来日した習氏と大阪市で会談し、「日中関係は正常な軌道に戻った」と確認し、国賓としての来日を打診した。習氏も基本的に応諾したが、中国絡みの問題は解決されていない。

 そこで、佐藤氏は「4つのトゲ」を抜くことを主張している。

 具体的には、(1)中国に不当拘束された邦人十数人の解放(2)尖閣周辺への中国公船侵入の沈静化(3)日本の農産物への輸入規制緩和(4)香港での混乱・衝突について、日本政府として「自由」と「基本的人権の尊重」「法の支配」の重要性などを訴える、だ。

 中国は、日本に限らず、周辺国・地域にも深刻な脅威となっている。

 来年1月の台湾総統選を前に、独立志向の民主進歩党の蔡英文政権を牽制・恫喝する狙いか、中国初の国産空母が台湾海峡を北から南に通過した。台湾の国防部(国防省に相当)が17日発表した。

 台湾国防部は、詳しい日時は明らかにしていない。中国空母は護衛の艦艇を随伴し、日本と米国の艦艇が追尾していたという。

 習氏の国賓来日については、自民党内でも、保守系議員らでつくる「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」(代表幹事=青山繁晴参院議員)が反対する決議をまとめるなど、疑問視する声も目立ってきた。

 佐藤氏は「安倍首相は、日本側の厳しい対中懸念を伝えるべきだ。12月の日中韓首脳会談までがカギだ。今月22日に名古屋市で始まるG20(20カ国・地域)外相会合などでもトゲを1本でも多く抜き、多くの日本人が歓迎できる環境をつくるべきだ」と語った。

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