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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】フランス南部で16年ぶり「大地震」も日本では… 原発耐震基準の「想定外」とは (1/2ページ)

 先週、フランスで16年ぶりに大きな地震が起きた。フランス南部の内陸地方だ。

 とはいっても、マグニチュード(M)は5・4。日本ではありふれた地震だ。大地震の仲間には入れてもらえまい。

 もともと大きな地震が少なく、石造りの家が多いフランスでは、家屋が損壊する被害が出ている。9~12世紀に建てられた教会や村の学校も壊れた。1人が重傷、3人が軽傷を負い、震源地のテイユ村では250人が3つの体育館に避難した。県知事は当面の間、家屋の中に入らないよう住民に呼びかけている。

 フランスでは年間に約600回の地震が起きている。そのうち有感地震はせいぜい10~15回ほどにすぎない。日本では、年に数万回も地震が起きる。有感地震だけでも年1500回を超え、M8、ときにはM9が起きる日本とは大違いなのだ。

 英国でも数年前に「クリスマスに震度1」が新聞のトップ記事になったことがある。これも小さな地震だった。

 一方で、フランスは原子力発電の大国でもある。国内19カ所に58基の原子力発電所を持ち、生産電力の72%(2017年)を原子力でまかなっている。日本と違って、内陸の川沿いに原発は多い。

 今度の地震でも内陸のクリュアス原発が震源から23キロのところにあったし、26キロのところにはトリカスタン原発やウラン濃縮施設があった。

 「フランス電力」(EDF)は地震後、クリュアス原発の4基の原発すべてを「詳細な点検」のために停止した。ウラン濃縮施設も停止した。

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