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ローマ教皇38年ぶり来日、広島と長崎訪問 安倍首相「非核化」共有へ

 ローマ教皇(法王)フランシスコが23日夕、来日する。教皇の来日は1981年の故ヨハネ・パウロ法王以来、38年ぶりで、2回目。26日までの滞在中、24日には被爆地の長崎、広島両市を訪れる。25日には、都内で東日本大震災(2011年)の被災者らと面会し、天皇陛下とも皇居で会見する。東京ドームでミサも行う。

 ローマ教皇は、キリスト教カトリック信徒約13億人のトップに立つ。約180カ国・地域と外交関係を持つバチカンの元首でもある。

 13年に就任した教皇は、14年に世界各地で戦争が続く状態に憂慮を示し、広島と長崎の被爆の歴史から「人類は何も学んでいない」と発言した。今回の訪日で、24日に長崎市の爆心地公園から「核兵器に関するメッセージ」を出し、広島市の平和記念公園では「平和のための集い」も実施する。

 安倍晋三首相とも25日、官邸で会談する。国際社会の度重なる警告を無視し、核・ミサイル開発に突っ走る北朝鮮について、「完全な非核化こそが必要」との認識を共有する。安倍首相は、北朝鮮による拉致問題の早期解決に向け、教皇に理解と協力を要請する。

 教皇は25日、要人や外交団との集いで講話を行うが、安倍首相もここでスピーチを行う予定だ。世界平和を祈念し、核兵器廃絶に向けたメッセージを、国際社会に届けるために準備をしている。

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