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【激動 安全保障の危機】トランプ大統領の失敗で「北朝鮮の非核化」は絶望的 日本にとって最悪な状況…防衛体制の構築が不可欠 (1/2ページ)

 誰の目にも「北朝鮮の非核化」は絶望的であることは明らかであろう。米国の「対北朝鮮政策の失敗」の責任の大半は、ドナルド・トランプ大統領本人にある。つまり、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、異常に甘い態度を示し、政治的パフォーマンスだけの米朝首脳会談を繰り返し、在韓米軍の撤退を軽々に発言し、米韓合同演習を「挑発的で金がかかりすぎる」と放言し、次々と中止した。

 トランプ氏は、「北朝鮮の非核化が進捗(しんちょく)していない」という批判に対して、「北朝鮮はロケットを発射していないし、核実験もしていない。日本はハッピーだし、アジア全体がハッピーだ」とツイートしたが、極めて不適切だ。

 なぜならば、北朝鮮の核兵器は破棄されることなく存在し、弾道ミサイルも廃棄されず、各種の新型ミサイルの発射実験が続いているからだ。トランプ氏は、第2回の米朝首脳会談(2019年2月、ベトナム・ハノイ)以降も続く、北朝鮮の度重なる短距離ミサイルの発射(=これは明らかな国連決議違反である)を「問題ない」と認めてしまった。

 安倍晋三首相は、トランプ氏に対し、「北朝鮮の短・中距離弾道ミサイルは日本の脅威である」と説得したはずだ。日本にとって北朝鮮の核ミサイルは依然として脅威であり、ハッピーな状況ではなく、最悪の状況だ。

 トランプ氏は当初、最大限の圧力による「力による平和」を朝鮮半島で実現すると公言していた。17年当時、核・ミサイルの実験を繰り返す北朝鮮に対し、「すべての手段がテーブルの上にある」と正恩氏を脅し、恐怖心を与えていた。

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