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【警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識】月では昼と夜の温度の変化が大きい…南極で行われる宇宙服のテスト (1/2ページ)

 このところ、月面探査がかまびすしい。

 アポロ計画50年を記念して米国が次の有人月面探査「アルテミス計画」を予定しているし、インドはこの秋に無人機を送り込んだ。だが、不幸にして通信が途絶えた。

 アルテミス計画は月だけではなく、このロケットは将来の火星と木星、土星への無人飛行も視野に入れている。火星の有人着陸は2030年代を目指している。

 この有人着陸に必要なものは、飛行士に必要な宇宙服だ。

 この宇宙服は内部の温度と湿度、圧力を調整するだけではない。宇宙飛行士を放射線から保護し、通信装置も備える。宇宙服は宇宙船と同じくらい複雑な機械、いわば「個人用の宇宙船」だ。宇宙服は全身3Dスキャンで個人に合わせて特注される。

 宇宙遊泳の無重力環境では両脚がほとんど役に立たないために、腰から下は硬く、曲がらないように作られている。

 だが、月や火星の表面では、宇宙飛行士は歩かねばならない。そのため宇宙服は移動したり、体を曲げたり、道具を扱えるなどの軽さと柔軟さを備えるように作られる。

 アポロ計画では月面をウサギのように飛び跳ねるだけだった。柔軟性が少なくて動きが制限されていたのだ。

 今度は胴体の反対側に手を伸ばしたり、しゃがんだり、頭の上から物を持ち上げたりすることができるようになった。より広い範囲での動きが可能になるのだ。

 一つの大きな問題は、月のちりだ。地球上の石や砂、ちりは何百万年もかけて浸食され、摩耗している。だが空気も川もない月面には風も吹かないし浸食もない。

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