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【有本香の以読制毒】日本人拘束、ウイグル弾圧の首領を「国賓待遇」? 世界が対中牽制に勤しむなか「日中関係は正常軌道」の異常 (1/3ページ)

 「国賓待遇で、そういう立場の人をお招きするのは当たり前だ」

 誰が誰のことを言っているのかと思ったら、なんと、わが国の与党幹事長(二階俊博氏)が、中国の国家主席について述べたのだという。あきれて開いた口が塞がらない。

 いま世界では、香港情勢や、中国当局内部から流出したとされる「ウイグル文書」、さらにオーストラリアでの「中国スパイ」の件がホットな話題だ。これに絡んで、各国の政治家らは対中牽制(けんせい)に勤しんでいるというのに、まるで日本だけが違う時空にあるかのような話である。

 しかし、二階氏の長年にわたる中国との関わりの深さを考えれば当然かもしれない。ふと20年も前の、筆者の会社員時代のことを思い出した。

 当時、小沢一郎党首率いる自由党で幹部だった二階氏が、小渕恵三政権で運輸相に就任した(1999年10月)。このとき、親中派としても知られた二階氏への「忖度(そんたく)」からか、運輸・旅行業界はこぞって、異常とも思えるほど「中国キャンペーン」に注力した。

 二階氏が業界の幹部らを引き連れて「北京詣で」をしたこともあった。このとき、筆者が勤めていた社の経営者らが「二階さんの顔で江沢民(国家主席、当時)に会えた」と喜ぶのを見て、ウンザリしたことを覚えている。

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