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【有本香の以読制毒】日本人拘束、ウイグル弾圧の首領を「国賓待遇」? 世界が対中牽制に勤しむなか「日中関係は正常軌道」の異常 (3/3ページ)

 さらに、昨年2月に拘束された伊藤忠商事の男性社員に先月、懲役3年の実刑判決が言い渡されたことも報じられた。中国の「裁判」において、日本で当然の被告の権利が十分に保障されないことは言うまでもない。

 こういう国との関係を、「完全に正常な軌道へと戻った。新たな段階へと押し上げていく」と安倍晋三首相が国会で答弁したのが今年3月。当時すでに2ケタの数の日本人が拘束されていたが、そのどこが正常軌道なのか。

 与党内には「北朝鮮問題でのディールがあるのでは」との憶測がある。それでも、現在の首相の対中姿勢は解せない。

 顧客と友人を間違えて、皇室の尊厳を汚す失態だけはあってはならない。私たち国民が腹をくくるべきときである。

 ■有本香(ありもと・かおり) ジャーナリスト。1962年、奈良市生まれ。東京外国語大学卒業。旅行雑誌の編集長や企業広報を経て独立。国際関係や、日本の政治をテーマに取材・執筆活動を行う。著書・共著に『中国の「日本買収」計画』(ワック)、『「小池劇場」の真実』(幻冬舎文庫)、『「日本国紀」の副読本 学校が教えない日本史』『「日本国紀」の天皇論』(ともに産経新聞出版)など多数。

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