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「ジャパンライフ元会長招待」焦点か 安倍首相「桜」問題を参院本会議で説明

 臨時国会も残り1週間となり、首相主催の「桜を見る会」をめぐる与野党の攻防はヤマ場を迎えた。野党側は2日午後の参院本会議で、安倍晋三首相に対し、招待者を決めた経緯や廃棄された名簿に関して直接ただす。一連の疑惑は、2015年に悪質なマルチ商法で経営破綻した磁気治療器販売会社「ジャパンライフ」の元会長がなぜ招待されたかに焦点が移っている。どこまで事実関係は究明されるのか。

 「安倍首相は逃げ回っている。探られたら痛いところでもあるのではないか」

 左派野党の「追及本部」の黒岩宇洋(たかひろ)事務局長(立憲民主党)は1日、視察先である安倍首相の地元、山口県下関市でこう語った。

 黒岩氏らはこの日、「桜を見る会」を追及するため、地元住民や野党系議員に聞き取り調査に入り、「首相の推薦枠は優遇されすぎだ」「安倍事務所を通じて参加した人への手荷物検査はなかった」などの証言を得た。

 2日の参院本会議では、こうした「成果」をもとに、安倍首相に「ジャパンライフ」の元会長が、首相らの招待枠で招待されたとされる疑惑への説明を迫る考えだ。過去に「反社会的勢力」を招待したかも確認する。

 ジャパンライフは2014年に、書面の不記載で「行政指導」を受けた。元会長は翌年、「桜を見る会」への参加を認められた。左派野党は、元会長がそのときの招待状が宣伝に悪用されたと問題視している。

 ただ、同社は1980年代から、与野党の国会議員や高級官僚、新聞社、テレビ局などに派手に接触していた。国会議員への政治献金やパーティー券購入が確認されているほか、現在もテレビで活躍している有名政治評論家との情報交換会も指摘されている。

 政治家だけでなく、メディア側も「自身の汚点」を含めて、疑惑の真相に斬り込めるかが注目されている。

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