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【喫煙を考える】新しい受動喫煙対策 吸う人・吸わない人の共存社会を 窪田順生氏インタビュー (1/2ページ)

 ノンフィクションライターの窪田順生氏はここ数年、なかなか明確にならない日本の受動喫煙防止政策に対し、賛否両論を取り上げながらアプローチを続けてきた。

 自身は10年以上前にたばこをやめているが、喫煙者への抑圧が年々高まっていくのを目にする中で、「喫煙者と非喫煙者の対立が激しくなるだけで、問題の根本的な解決につながらないのではないか」と考えるようになったという。

 国はようやく来年4月に改正健康増進法を全面施行するところまでこぎ着けた。しかし窪田氏はこれを「オリンピック開催に向けた“間に合わせ”の施策。中途半端感が否めない」と切り捨てる。「もちろん世界から多くの人が集まる中で、『自分の国ではたばこは外で吸うけれど、日本は中でも吸えるのか。さすがはおもてなしの国だな』と思ってもらえるところもあるかもしれない。しかし、本当に受動喫煙対策を徹底するなら、世界の国々が進めているように屋内を完全禁煙にするべき。そして屋外の分煙に力を注げばいい」という。

 屋外に分煙設備を設けるとなると費用やスペース、維持・管理など問題はいろいろあるが、それもアイデア次第だ。

 企業が独自に喫煙所を設置したり、スポンサーを付ける例があるし、商店街や町ぐるみで運営しているところも多い。掃除が大変なら、喫煙できるスペースだけを確保して、各人がポケット灰皿を持参するというのはどうだろうか。キッチンカーならぬ喫煙カーが昼時のビジネス街に登場してもおもしろい。