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【富坂聰 真・人民日報】香港デモの真っ只中…習主席「国賓待遇」の是非 中途半端な効果しかない外交なら「招待しない方がよい」 (1/2ページ)

 香港がこんな状態なのに、中国の習近平国家主席を国賓待遇で日本が呼ぶのは問題なんじゃないか?

 最近、いろんな場所で同じ質問を受ける。

 理由は、まちまちで、中国の国家主席のホスト役を総理ではなく、天皇に担わせることへの違和感であったり、香港への対応を肯定することになりかねないといった懸念などだ。

 私の答えは明確だ。「では、呼ばなければいいんじゃないですか?」

 ところが、不思議なことにそれに対するリアクションは案に反し薄い。たいてい「……」と黙ってしまうのだ。

 要するに「呼ばない」というほどではないが、国賓待遇というグレードではなく迎えたいということなのだろう。

 だが、そんなことをするくらいなら招待しない方がよい。現実的にも、日本があからさまにそんなことをすれば中国は訪日を取りやめる可能性が高いだろう。

 そもそも外交資源の最大化という視点から考えても、一番やってはならないことだ。

 外国から元首を招くとなれば、どんなケースであれ時間と労力を割くことになる。そうしたコストをかけながら、中途半端な効果しか得られない外交を、どうしてやる必要があるのだろう。

 ならば「止めた方がよい」というのが私の結論なのだ。

 第一、民主化の度合いや人権が外交の基準になるのであれば、一部の先進国を除けば、むしろ基準に満たない国ばかりだ。

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