記事詳細

日本海上での大量殺人…「北朝鮮の海賊」の残虐度 (1/2ページ)

 国際社会による経済制裁下、困窮をきわめる北朝鮮で治安が悪化している。米政府系のラジオ・フリー・アジア(RFA)が6月、咸鏡北道(ハムギョンブクト)の情報筋の話として伝えたところによると、現地で強盗殺人を犯した6人に対する裁判が行われた。

 6人は、最初から強盗目的で海に出て、陸地から遠く離れた海上で小さな漁船を襲い、漁獲物、燃料、食品を奪い、証拠隠滅のために襲った漁船の漁師を殺害したという。さらにはエンジンまで奪って、あたかも船が漂流した末に漁師が亡くなったかのように偽装した。6人には数十件の余罪があるという。まさに現代の「海賊」と言える。

 目撃者のいない海上での完全犯罪のはずだったが、死んだはずの漁師が生きていて、自力で港に戻り通報したことから事件が発覚。司法当局が犯人の自宅を捜索した結果、15機のエンジンと犯行に使われた凶器が発見された。

 6人のその後は詳らかにされていないが、RFAによれば遺族や地域住民は怒りを爆発させていたとされ、残忍な方法によって公開処刑となった可能性は小さくない。

 (参考記事:女性芸能人たちを「失禁」させた金正恩氏の残酷ショー

 日本の海上保安庁によれば、日本海沿岸に漂着した北朝鮮のものと見られる木造船の数は2018年に225隻に達し、うち5件から12体の遺体が発見されたと報じている。一説には、このようにして犠牲になった北朝鮮漁民の数は1年間で1000人は下らないとされる。

 原因は、装備の貧弱な漁船で無理に出漁したためと見られていたが、それだけではなかったことが前述の事件から明らかになった形だ。

 (参考記事:「あの恐怖は言い表せない」北朝鮮の元漁師が体験した「生死の境目」

デイリーNKジャパン

関連ニュース