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【最新国防ファイル】航空自衛隊の「空上げ」が基地の地元とコラボ! 地産地消で活性化、双方にメリット (2/2ページ)

 各基地が目標とする「空上げ」は、地産地消だ。単価が上がったり、流通量が少ないと、大量喫食に適さない。何度も部内で協議を重ね、地元業者とも話し合って、「これぞ」という食材を決めているという。

 入間基地が行きついたのが、秩父味噌だった。他にも、狭山茶を使用した茶塩をかけるなど、埼玉愛に満ちたメニューがある。

 全国の基地周辺にある商店街の中には、町おこしの1つとして「空上げ」を使い始めている場所もある。食を通じて地元と融和を図りたい自衛隊と、観光客も巻き込んで活性化を図りたい地元自治体のコラボには、双方にメリットがある。

 来年2月には、全国の給養員たちが腕を競う「空上げ競技会」が行われる。空自で一番おいしく、地元の食材ともマッチさせ、既定の予算内にしっかりと収まっている、最高の「空上げ」が決まる。

 これまでの空自にはなかった食の伝統をつくるべく、「空上げ」は上を目指して飛翔(ひしょう)し続けている。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。講談社フライデー編集部を経てフリーに。陸海空自衛隊だけでなく、米軍やNATO軍、アジア各国の軍事情勢を取材する。著書に『自衛隊の戦力-各国との比較』(メディアックス)、『陸自男子-リクメン』(コスミック出版)など。

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