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【朝日新聞研究】ローマ教皇来日“大報道”のワケ 中国へ忖度?香港デモ、ウイグル弾圧には触れず… (1/2ページ)

 キリスト教カトリック教会のトップに立つローマ教皇が11月23日から26日の日程で来日した。今回の来日は、朝日新聞18日朝刊の2面の「いちからわかる」欄にあるように、日本のカトリック教会が要望し続けてきたものだった。

 そして、日本でのスケジュールについて、同欄は「被爆地の長崎と広島を訪ね、核兵器廃絶を呼びかけるアピールを出す。東京では天皇陛下や安倍晋三首相と会談するほか、東京電力福島第一原発事故の避難者らとも面会するよ」と説明している。核兵器だけでなく、原発も含めた「核利用への警鐘」がメーンテーマのようである。

 朝日新聞はこの来日について、事前に大報道を展開したが、その記事数は大変なものだった。特に、17日朝刊の「社会の『周辺』へ行動する思想」や、18日朝刊の「ナガサキからの発信」、19日朝刊の「ローマ法王38年ぶり被爆地へ」、20日朝刊の「『ゆるし』への一歩」など、紙面の一面大半を使う大型記事の連発だった。

 一連の記事を読んで、日本カトリック教会と朝日新聞は、歴史認識問題においても、核の問題においても、ほぼ同一の見解に立っているように感じた。歴史認識は日本罪悪史観のようだし、核兵器は無論のこと、「脱原発」として平和利用である原発も認めない。だからこそ、朝日新聞は教皇来日を大報道したのだろう。

 朝日新聞は、ローマ教皇の核兵器反対の言葉を引用して、米国の核の傘の中にあり、核兵器禁止条約に署名していない日本を、記事の中で繰り返し批判していた。しかし、中国や北朝鮮の「核の脅威」に直面する現状では、核の傘はどうしても必要である。この現実を絶対に見ようとしない。

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