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「台湾が中国に併呑されれば日本に脅威」藤井厳喜氏が警鐘 『自由で開かれた台湾を守るシンポジウム』8日、都内で開催

 香港で「自由・民主」「人権」「法の支配」を求める市民らのデモが続くなか、台湾の存在が注目されている。中国共産党政府は、香港だけでなく、台湾も「核心的利益」と明言しているからだ。来年1月、台湾の命運を決する重要な総統選が行われるのを前に、東京都内で8日、「自由で開かれた台湾を守る…『ONE TAIWAN』シンポジウム」を開催する国際政治学者、藤井厳喜氏に聞いた。

 「台湾は世界一『親日的な国』で、地政学上にも重要な位置にある。『独立』『自由』の台湾が中国に併呑(へいどん)されれば、日本にとって脅威になる」

 藤井氏はこう語る。

 台湾総統選では、独立志向の与党、民主進歩党(民進党)の蔡英文総統と、親中路線の国民党候補が激突する。

 藤井氏は「今は民主的な台湾だが、親中派の国民党が政権を握れば、独立性が失われかねない。仮に、中国が台湾に原子力潜水艦の基地を置けば、米中が核戦略上、対等になる。日本に対する米国の核の傘は通用しなくなる」と警告する。

 河野太郎前外相は9月、中国の王毅外相と米ニューヨークで会談し、習近平国家主席の来春の国賓来日に向けて協力することを確認した。ただ、日本国内では異論も多い。

 藤井氏は「習氏を国賓として呼ぶべきではない。米国は武器供与を行うなど堂々と『台湾独立を守る路線』に入った。今回のシンポジウムで、台湾の『自由』『民主』を支持する日本人がいることを、民間でメッセージとして台湾側に届けたい」と語った。

 シンポジウムには、日本で医師として活動する林建良氏らも登壇する。会場は満席だが、ネットでライブ配信も行う。

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