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【くどうまおり 幸せおじさん製造所】“特別視”せずにフラットに…女性の「生理日バッジ」中止を考える

 先日、大阪の百貨店で女性従業員が導入した「生理日バッジ」が中止となりました。

 彼女たちが働くのは、女性の性と生理に寄り添うことをテーマに、生理用品やセルフプレジャーアイテムが並べられているスペース。「月のみちかけのように、あなたのリズムに寄り添う」というコンセプトを体現できるように取り組んだところ、予想以上に「気持ち悪い」「セクハラに発展する」という批判の声があったようです。

 生理は女性にとって身近なもので、タブー視しすぎるのは、おかしいと思います。ただ、「どこまでオープンにすべきか」という議論は、個人個人の意見が異なるので、扱い方が非常に難しいと思います。

 会社員時代に、PMS(生理前症候群)ということが分かるバッジみたいなものが欲しいと思ったことがあります。私の場合、PMSの症状がかなりひどく、気分が沈んで知らない間に人を傷つけてしまう可能性がありました。そのイライラしやすいタイミングを同僚に知ってもらえたら、コミュニケーションが円滑になり、すごく働きやすくなると思うのです。

 しかしこれは私個人の考え。生理の症状も、生理をどこまで人に話せるかというのも人それぞれだと思います。私のように身近な人にだけ伝えたいという人もいれば、誰にも話したくない人もいるでしょう。

 多様な人がいる中で、今取り組むべきことは「生理による体調変化を知ってほしい」と思う女性が話しやすい環境づくりなのかもしれません。

 風邪や、インフルエンザであれば普通に聞いてもらえるのに、生理については触れてはいけないもののような扱いをされることもしばしば。こちらの読者の方は、そうした経験があるかもしれませんが、生理を特別視せずに、フラットに考えていただければうれしいです。

 今回の「生理日バッジ」論争は、この話題を男女で考えるキッカケを与えてくれたのかもしれません。

 ■くどうまおり 津田塾大学数学科卒。大手人材会社を経て、セクシュアルウェルネスメーカー、TENGAの広報に転職。女性向けセルフプレジャー・アイテムブランドirohaのPRなどに携わった後、この春フリーランスに。PR業務、恋愛・性・キャリアに関するコラムを執筆。

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