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怒鳴っただけで虐待として通報された… 困惑する親たち (2/2ページ)

 神奈川県の主婦・Bさんは、日々のしつけが虐待だとみなされ、児童相談所(以下、児相)に通報されてしまった1人だ。

 「息子は小学校低学年まではわがままで甘えん坊で、学校に行くのを嫌がって大変でした。1人で行きたくないと泣く息子を玄関まで引きずって放り出すように見送るのを毎朝していたら、ご近所の誰かに通報されてしまった。しばらくの間、定期的に児相の人が家に来るようになりました」(Bさん)

 Bさんの息子は、今では近所でも評判の明るくて優しいお兄ちゃん。隣人は「よく泣く子だと知っていたから、気にしたことはない。子供の泣き声が嫌いな人が通報したのでは」と話す。

 幼稚園や保育者向けセミナーなどを運営する「りんごの木」代表の保育者・柴田愛子さんは、「わがままで自己主張の強い子ほど、10才くらいになると、人の気持ちがわかる優しい子に育つ」と語る。

 「わがままを言うということは、自分の気持ちをよくわかっているということ。小さいうちは誰もが“自己中心”なので、しっかりわがままを言えるようになって初めて、他人の気持ちを推し量ることを学べるのです」

 分別のつかない幼少期に“わかれ”と言う方が無理ということだ。

 一方、大分県のCさん夫婦は、「たとえ子供がわがままを言っても、ほとんど叱ったことがない」と話す。

 「子供がわがままを言った時は、厳しく叱ることよりも、冷静に諭すことの方が多い。できるだけ怒鳴らず、『それはダメなんだよ』とだけ伝えて静観します。小さいうちは難しいかもしれませんが、“なぜ思い通りにならないのか”を自分で考えるきっかけになればと思う」(Cさん)

 ※女性セブン2020年1月1日号

NEWSポストセブン

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