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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「この一年」》首里城火災の跡…沖縄で感じたエネルギー (1/2ページ)

 黒く焦げ、瓦が落ちて骨組みがむき出しになった屋根が、当時の炎の激しさを物語っていた。

 10月末に発生した火災で、正殿など主要な建物が全焼した首里城。今月14、15の両日、秋篠宮ご夫妻の沖縄ご訪問を同行取材し、100メートル以上離れた場所からではあったが、被害の大きかった北殿などの建物を眺めた。

 秋篠宮さまは先月の誕生日会見で、「この1年で印象に残った出来事」の一つとして首里城の火災を挙げ、「復元された首里城、沖縄の人々にとって心のよりどころになっていた場所」が被害を受けたことに、「非常に残念な気持ちになりました」と心境を語られていた。

 沖縄の伝統と文化の象徴である首里城は、先の大戦末期に地上戦が展開された沖縄戦で焼失。再建を目指した人々の願いは平成4年、沖縄の本土復帰20周年記念事業として行われた正殿などの復元により、現実のものとなった。前回の復元に携わった関係者によると、その過程では発掘資料の調査や、古老と呼ばれる戦前の首里城を知る人々への聞き取り、古い写真や絵画などに基づく検証などの積み重ねがあったという。

 4年の復元後も、新たに有力な資料が見つかると、一度復元した場所についても、往時の姿により近い形に改修するなど、細部にまでこだわって復元プロジェクトを進めてきたという。2000年には、首里城跡などが世界遺産に登録された。伝統と文化、技術を次世代に継承するためにかけられたその熱意、労力を想像すると、炎に包まれる首里城を目の当たりにした関係者の落胆は想像に余りある。