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【永田町・霞が関インサイド】女川原発「再稼働合格」までの苦難の日々 現場は“獅子奮迅”の努力…東北復旧の契機に (1/2ページ)

 《東北電力が再稼働を目指す女川原発2号機(宮城県)について、原子力規制委員会は11月27日の定例会合で、新規制基準に適合しているとする事実上の合格証に当たる「審査書案」を了承した》(産経新聞28日付朝刊)-。

 東日本大震災で被災した女川原子力発電所の再稼働の可否を決める審査に約6年を要した。この間、審査会合は何と176回も開かれているのだ。再稼働は安全対策工事を終える予定の令和2(2020)年度となる見込みである。

 立地自治体の宮城県、石巻市、女川町の首長の同意が必要だが、現状では際立った反対はない。それでも、石巻市民グループが再稼働同意差し止め仮処分を、仙台地裁に申し立てた。

 まず、基本概要を記す。同発電所には沸騰水型軽水炉(BWR)の1号機(出力52・4万キロワット)、2号機(82・5万キロワット)、3号機(同)の3つの発電設備がある。1号機は昨年12月に廃炉、3号機は再稼働に向けた審査申請を準備中である。

 平成23(2011)年3月11日の地震発生当日、1号機と3号機が通常運転中で、2号機は原子炉起動中だった。その後に発生した大津波は、発電所の敷地の高さを14・8メートルとしていたため直撃することがなく、原子炉および使用済燃料プールを冷却する機能も健全であったことは周知の通りだ。

 要は、震源に最も近い原発だったにもかかわらず、原子炉を「止める」「冷やす」「(放射性物質を)閉じ込める」が機能して、安全に冷温停止できたということである。

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