記事詳細

【高橋洋一 日本の解き方】COP25の小泉環境相演説、なぜ原発の話が出なかったのか? 消極的メッセージは国益損なう (1/2ページ)

 国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)では、二酸化炭素(CO2)削減への取り組みが大きく報じられ、日本は石炭火力発電所がやり玉に挙がった。日本はエネルギーの安定供給と環境への配慮を両立させるためにどうすればよいのか。

 COP25は、スペイン・マドリードで15日まで行われた。日本からは小泉進次郎環境相が出席し、日本の石炭火力発電の利用に対する批判が出ていることについては「逃げずに説明したうえで日本の取り組みをアピールしたい」と話していた。

 議長のチリのシュミット環境相は、「地球温暖化は既に干魃(かんばつ)や火災、洪水などとして社会と環境を危機に陥れている。今回はこれまでの行動を変える会議だ」と各国に対策強化を呼び掛けた。

 だが、中国や米国の反発もあり、地球温暖化対策のパリ協定の運用ルールづくりは先送りされた。

 エスピノサ事務局長は「あと数週間で2020年を迎えてしまう。気候変動を止める機会はまもなく、なくなる。あなた方の決断とリーダーシップが必要だ」と述べたが、実らなかった。

 日本については、CO2を多く排出する石炭火力発電の利用を続け、増設を計画していることに対して、国際的な批判が高まっている。また、途上国への石炭火力発電の輸出にも批判があった。

 こうした状況の下、COP25での小泉環境相の演説が注目されていたが、各国から落胆の声がでた。

関連ニュース