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大学共通テスト、国・数記述式見送り 文科相が正式表明

 大学入学共通テストをめぐる問題で、萩生田光一文部科学相は17日、来年度から予定していた国語と数学の記述式問題の導入を見送ると正式に表明した。採点業務などをめぐる課題が解決できず、受験生らの不安を取り除けないと判断した。11月に導入見送りが決まった英語民間検定試験に続く方針転換で、文科省が進めてきた入試改革は、目玉としていた2本柱を失うこととなった。

 萩生田氏は同日の閣議後会見で、記述式問題の採点をめぐる改善策を検証した結果、(1)採点の精度を高めることはできるが、採点ミスをゼロにすることはできない(2)自己採点で一定の改善が図られることは確認したが、採点結果との不一致を格段に改善することまでは難しい-ことなどが分かったと指摘。「受験生に安心して受験できる態勢を早急に整えることは、現時点において困難であり、導入見送りの判断をした」と述べた。

 一方、思考力や表現力を高めるため、大学入試で記述式問題が果たす役割は大きいとし、各大学に対し、2次試験などで積極的に活用するよう促していく方針も示した。

 文科省では今後、萩生田氏を中心とする検討会議で、記述式問題の充実策について検討する。

 記述式問題をめぐっては、50万人分と予想される答案を短期間で採点しなければならず、民間業者による採点ミスなどの懸念があるほか、とくに国語の問題で自己採点の難しさなどが指摘されていた。文科省では大学入試センターや業者と連携し、改善策を検討したが、テスト本番まで残り1年余りとなる中、抜本的な解決策のめどが立たず、受験生らの不安を払拭するのは困難と判断した。

 英語民間試験と国語・数学の記述式問題は、現行の大学入試センター試験にかわって実施される共通テストで、改革の2本柱と位置づけていた。(産経新聞)