記事詳細

【富坂聰 真・人民日報】“通貨世界”の変動…変わる中国と止まったままの日本 ブロックチェーンで価値観転換も (1/2ページ)

 前回は、中国がブロックチェーンに注目する一方で、詐欺が横行しているという話を書いた。

 いかにも中国らしい、と日本人が腑に落ちるニュースだ。だが、それだけが中国でもない。

 とくにここ数年の中国の変化には、日本人のイメージが追い付かない。

 それは、先端技術とは縁遠い政治局の老人たちが集まってブロックチェーンの勉強会をやることへの違和感と重なる。

 11月21日付『日本経済新聞』は〈ブロックチェーン中国急伸 特許、米の3倍 首位アリババ〉という見出しで、中国の躍進を伝えている。もちろん精査すれば特許の有効性がいまいちであったり、成功ばかりが待っているわけではないだろう。

 失敗すれば、「やっぱりな」と揶揄(やゆ)する言論が日本社会にあふれる。だが、失敗の後ろから次々と新しい波が起こるのも中国のあるあるだ。

 私は、いまや巨大企業になった自動車大手「吉利汽車控股」の創業者、李書幅と、しょっちゅう会って話す間柄だった。李のでたらめなやり方を間近で見ていて、「よくこんなことで企業がもつな」と疑問に思ったことも一度や二度ではない。実際に潰れかけたこともある。

 それがあれよあれよという間にボルボをのみ込む巨大企業に育ってしまった。中国における一つの成功パターンだ。もし吉利が潰れていたとしても、第二、第三の李書幅が出てきたはずだ。

関連ニュース