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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「この一年」》生きる力を養う「遊び」とは (1/2ページ)

 幼児が夢中になる「遊び」に興味がある。彼らの遊びに対する貪欲さには驚かされるばかりだ。そして、日々の観察で気づかされたことがある。

 子供にとって遊びは“学び”であり、考える力や想像力など生きる活力を養っていくために、極めて重要なものではないか-。

 遊びを形づくる上で、大切なアイテムの一つが「玩具」だ。世の中には多種多様な玩具があふれていて、子供はおしなべて、変身グッズといったにぎやかな音や色を発する物を欲しがる。だが、こうした類はすぐ飽きる傾向があるとも感じる。

 一方、折り紙やお絵かきを始め、おままごとや人形遊び、積み木やブロックといったシンプルな玩具の方が、生き生きとした表情で夢中になっていることが多い。気づくと、こうした玩具を使って思いがけない遊びを考案していたり、人間関係の機微を習得していたりして、関心させられることもある。

 だが近年、外出先や取材先などで見かける多くの子供たちの手にあるのは「ゲーム機」だ。今は保育園や幼稚園に通う幼児たちでさえ、ゲームをすることが当たり前になった。暖かな日差しのある公園で体を動かすわけでもなく子供たちが座ってゲーム機を操作していたり、家族や友人たちと訪れたファミリーレストランで親はおしゃべりに、子供たちはゲーム機に目を落としていたりすることも珍しくはない。

 私はこうした姿を見かけるたび、暗澹(あんたん)たる気持ちになる。子供たちが無表情でゲーム機に向かっている姿を見るとなんともやり切れない気持ちになるのだ。