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【長谷川幸洋「ニュースの核心」】ツッコミどころ満載…立民・枝野氏が「野党連合」呼びかけ 安倍首相は解散スイッチ入った!? (1/2ページ)

 立憲民主党の枝野幸男代表が、国民民主党や社民党などに野党合流を呼びかけた。この話は、どこから見ても、ツッコミどころ満載である。

 まず、枝野氏は「永田町の数合わせにはくみしない」と繰り返し、他の野党との合流をきっぱり拒否していたのではなかったか。今回の呼びかけは180度の方針転換だ。

 なぜ、ここに来て突然、態度を豹変(ひょうへん)させたのか。枝野氏は「強力に安倍晋三政権に対峙(たいじ)するため」などと説明しているが、そんなきれい事でないのはミエミエである。

 2018年の政治資金収支報告書によれば、立憲民主党の収入は約36億円だったのに対して、国民民主党は倍近い約65億円もある。加えて、国民民主党には旧民進党時代からの蓄えもあるだろう。ズバリ言えば、枝野氏は国民民主党のカネ目当てで、合流を呼びかけたのではないか。

 年の瀬が迫ったタイミングだったのも、政党助成金狙いとみて間違いない。助成金の半分は毎年1月1日を基準にして、所属議員数の割合に応じて国庫から支給される。枝野氏は年末のうちに、議員を増やしたかったのだ。

 肝心の政策はどうかといえば、立憲民主党は「原発ゼロ」を唱えているが、電力関係労組を支持者に抱える国民民主党は慎重だ。安全保障や憲法改正問題でも、立憲民主党はかたくなに安倍政権の路線に反対しているが、国民民主党は一定の理解を示している。

 立憲民主党と国民民主党、それに野田佳彦元首相ら無所属議員の多くは旧民主党の流れをくむ議員たちだ。彼らは安保政策などで意見を異にしたから、分裂したのではなかったか。対立が解消したわけでもないのに、また合流とは「支持した有権者を無視している」と批判されても仕方がない。

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